暗記法に徹底してこだわるのが英語の学習法
大学受験で英語は最も重要な科目です。文系・理系ともに英語が最重要なことは変わりません。大学全入時代なので、大学にこだわらなければ、英語が苦手でもどこかしらには入学できますが、偏差値50を超えるような大学は、英語が苦手では合格は無理です。
英語の学習で行うことは、英単語を暗記し、英文法を理解し、基本例文や英語構文が英訳できるようにし、それらの例文がすらすら口から出るようにし、英語長文を短い時間で読めるようにする。これらは時間をかける、すなわち量をこなさねば身につきません。英語の語学力と英語の学習時間はきれいに比例しています。時間さえかければ誰でもできるようになります。逆にいえば、時間をかけなければどんな優秀な頭脳の人でもできるようになりません。
けれども、受験生は時間がありません。国立大の文系志望ならば、英語・現代文・古文・漢文・社会2科目・理科1科目か2科目・数学1科目か2科目あります。理系ならば英語・現代文・人によっては古文・漢文も・理科2科目・社会1科目か2科目・数学2科目です。難関大ならこれの2次試験があります。理系の受験生は数学に時間をとられて、英語の学習量を増やすなんて時間的余裕はないでしょう。
では、英語をどうするか。暗記をできるだけ上手に行うのです。エビングハウスの忘却曲線を利用し、反復学習のしくみを取り入れるのです。覚えるべき事柄を一か月に4回繰り返す。英語の参考書や問題集や単語集を、何冊もではなく、しっかり身につくまではその一冊を何度も繰り返す。特に英単語は5周は最低でも行う。 音読を取り入れて暗記を行っていく。こうすれば少ない時間でもそこそこの成果があげられるでしょう。
大学受験を意識した英語学習は高校1年生から
大学受験では時間は足りません。高校3年生になってから受験勉強をスタートさせては間に合いません。センター試験は高校3年生の1月に行われます。私立大学もセンター試験の点数を利用して入れるので、私立大学への進学を考えている人も、入試は1月と思って間違いありません。1月が試験なので、4月に試験勉強を開始した場合、9ケ月しか時間はありません。しかも学習量はかなり多いです。高校3年生の夏休みなどは入試に向けた総仕上げ時期と思ってかまいません。
高校2年生の秋から受験勉強を開始して、成績がなんとか現状維持です。たとえば高2の秋で偏差値55だとすると、高2の秋からしっかり勉強をして偏差値55の大学に入るとかそういったところです。今の成績より上の大学を目指すなら、高2の夏休みには本格的な受験勉強をしなければなりません。
そう考えますと、大学受験を意識した勉強は高校1年のときから行うのが大切になってきます。英語は頭脳の成熟度などは関係ありません。ひたすら暗記するだけです。アメリカの中学1・2年生程度の英語力を高校3年間かけて身につけるわけですから、大量の時間を英語に注ぎ込むことができるかどうかなのです。
ですから英語については、学校の授業から独立した学習計画を自分で立てて、高校1年生のうちにやれるところまでやってしまうのが理想です。高校1年生の夏休みなどは時間がたっぷりあるので、朝から晩まで英語漬けの学習をしてもいいです。
英語学習法の鉄則は「英単語⇒英文法⇒英語構文⇒英文解釈と英語長文」
英語学習では、効率の良く学力を伸ばすための鉄則というものがあります。それはまず最初に、大学受験に必要な英単語をほぼ暗記し、その後でさまざまなことをやることです。高校1年・2年時の目標は、センター試験及び中堅私大に必要な単語数でいいでしょう。それらの英単語を95%は覚えます。目安として3か月かけて暗記します。3か月間、英語の学習は英単語の暗記をメインに行います。3か月で英単語集を4周は繰り返します。ひたすら音読したり、場合によっては書いたりしながら覚えます。音読は大切です。そして英単語集は、音声データ付きを選びます。音読しやすいし、リスニング力も鍛えられるからです。
英単語集の暗記が終わったら英文法です。英単語集の暗記の後半から英文法の学習を始めるとよいです。英文法が苦手な人は2週間ぐらいで、簡単なものを一冊仕上げ、その後で本格的な学習を行います。
英文法が終わったら英語構文。英語構文は英作文も合わせてやると効率が良いです。
英語構文の次は英文解釈と英語長文。英文解釈や英語長文の学習は英単語の暗記も合わせて行います。英単語が定着してない人は、もう一度前の単語集の復習から、センターレベルが身についている人は一段階上の英単語集をやります。英単語の暗記と英文を読む作業を並行して行うと、 英単語を長文の文章で見ることで、英単語の暗記がより定着しやすくなります。