英語の長文読解は英単語、英熟語、前置詞が大切
公立高校の英語の入試問題は、どの都道府県のものも形式が似ています。対話文と普通の長文の2問が出て、そのどちらもかなり長いです。英文を読むのに慣れていないと、話の流れが途中であやふやになってしまうでしょう。
英語の苦手な人は、英語の長文問題を解く前に、
英単語や英熟語の暗記をし、英文法を理解し、文中の前置詞や接続詞の働きを理解することを行います。
次に、1文から10文の短い文章を丁寧に読み、日本語にきちんと訳す訓練をします。
長文を読むための第一段階は、英文の正確な意味を捉えることです。
短い文章を読んで意味を捉えることができるようになったら、長文の読解へと移ります。
長文の読解は、日本語訳がきちんとついている英文で行います。大意とか要約ではだめです。
英文と日本文が1対1の対応になっているものを教材に選びます。
勉強の手順は、最初に日本語の訳文を読んで何について書いてある文章なのかをつかみとることです。英文と日本文を対応させつつ読むことはしなくていいです。
あやふやな意味の英単語は、日本語の訳文を読み、その後で英文を読むというやり方によって記憶に定着します。
訳せさえすれば、問題の方は簡単なので、すらすら解けるでしょう。
英語の長文読解の練習は教科書を使わない
英語の長文読解の練習は、教科書の本文を使わないで行います。
理由は、中学校の英語教科書での長文は、扱っている話題が、が高校入試に出題されるものと大きくずれているからです。
英語の教科書は非常に欲張りすぎています。英語という言語を習う以外に、英語圏で暮らす人々の文化を理解する、または私たち日本の文化を異国の人に紹介することを考えてみるというのも含まれています。
異文化での交流やコミュニケーションは、地理で習ったほうがいいと思うのですが、英語の教科内でとりあげています。そのため英語学習の負担はとても大きなものになっています。英語という言葉をまだ全然使いこなせないうちから、英語という言葉で自分達の文化を紹介したり、相手の国の文化を英語で理解しましょうというのは、三輪車に乗り出した幼稚園児がいきなりカート自動車を運転するようなもので無理です。
高校入試の問題は、英語という言語を相応に習得しているかどうかのチェックにとどまっているので、教科書の本文より易しいです。日常生活の場面を英語で表現したり、どこかで聞いたことがあるような物語や説明文を英語で表したものなので、意味のわからない単語や意味のつかみにくい文がいくつかあっても大意が把握できます。
教科書の本文は難しいだけでなく、その本文と似た内容の長文は入試に出ません。一方、入試問題の英語長文はどれも似た内容なので、入試問題の長文を10もやれば、11個目の入試問題の長文も12個目の長文も楽に分かるようになり、実際の入試問題もすらすら読めます。ですので、教科書でなくさまざまな都道府県の公立高校の過去の入試問題をやるべきなのです。
英語長文内の英単語や熟語、言い回しはノートに書きためる
英語は暗記の科目です。片っ端からどんどん覚えていけば、誰でも得意になります。数学や国語と違って、考えるということをあまりしません。ひたすら覚えるだけです。
その点はスポーツの練習に似ています。テニス、卓球、野球、空手、柔道、陸上競技、スキー、体操など、どれも基本的なフォームを繰り返し繰り返し行ったり、単純な動作での筋トレを通じて技術を磨いていきます。スポーツと語学の習得は、同じことをひたすら繰り返す点で似ています。
その暗記ですが、暗記はすぐに忘れます。10覚えても4時間後には半分の5を忘れ、翌日には7忘れます。忘れては暗記し直し、忘れては暗記しなおすことで、しだいにいつまでたっても忘れない強い記憶となってとどまってくれます。
長文も反復するといいのですが、同じ文を頭から読み直すのは大変なので、長文ででてきた、意味の分からなかった英単語や英熟語、意味の取りにくい部分などはノートにメモをとって、そのメモを繰り返しみるようにしましょう。
ただし、これは時間がない場合のやり方なので、時間がある場合や、英語をかなりのレベルまで得意にしたい場合は、同じ英語長文を数日から数週間の間をおいて、3回か4回読むといいです。
まとめ
だらだらと書いてしまったのでまとめます。
英語の長文読解の勉強方法
順番
1. 最初に英単語・英熟語を暗記し、英文法を理解する。
2.中学生が覚えるべき英単語2500語のうち900ぐらい覚えたら、1文から10文からできている、英語の文章を訳す練習をする。
3.1と2が終わったら英語長文を勉強しだす。入試問題の長文をしかり勉強するのは、中3の11月半ば過ぎ、学校の授業で関係代名詞を習う頃からで間に合う。
どんな長文を勉強すべきか。
日本語訳が1文ずつついているもの。日本語訳を読んでから英文を読む。そしていろいろな都道府県の公立高校の過去の入試問題を使う。私立高校の長文は難しいので使わない。
反復
3回から4回、同じ長文を読むのが理想的。長文に出てくる英単語・英熟語・難しい言い回しはノートに書いてこまめに暗記する